【インタビュー】shop&gallery SOMETHINGマネージャー・塚田さん(前編)

インタビュー

鹿児島に住む方にお話を聞いてみよう。

どのように過ごしているか、鹿児島についてどう思っているか、掘り下げてみよう。「鹿児島のリアルを伝えるメディア」として、それを発信しよう。

そんなインタビュー企画、3人目は、shop&gallery SOMETHINGのマネージャーをされている、塚田さんです。

SOMETHINGマネージャー・塚田さん

まずはじめに、shop&gallery SOMETHING(以下、SOMETHING)の概要を簡単にご紹介いたします。

shop&gallery SOMETHING

【公式】ショップ&ギャラリー サムシング | 鹿児島市 会議室
2016/2/2鹿児島市 天文館本通りにShop & Gallery SOMETHINGがOPEN!サムシングビルは、貸しギャラリー・ギャラリーショップの他に3つのレンタルスペースをご用意。お手頃料金で ご提供しています。貸し会議室や展示室などもございます。

今回のインタビューでは、塚田マネージャーが手掛けたSOMETHINGギャラリーの企画展について、たくさんお話いただきました。そこで最初に、SOMETHINGが主催するギャラリー企画に関する展示コンセプトをご紹介します。

・「作品は持っているけど、発表する場がない」という、鹿児島の若手作家の力になりたい

・自社農園である阿久根市の「農園ガーデン空」を知ってもらいたい

そして、実際に展示の行われる店舗が、こちら。

店舗概要

天文館、東千石町。『shop&gallery SOMETHING』は、2016年2月にオープンしました。貸しギャラリーの他にも、一般に向けて、会議室等の貸し出しを行っております。

「サムシング」には、「ここから何かが始まっていく場所であるように」という意味が込められています。

建物には壁面緑化の装飾が施されています。この外装を手掛けたのは、権威ある賞のひとつである『英国チェルシーフラワー賞』を受賞した石原和幸氏だそうです。

庭園デザイナー石原和幸 ISHIHARA
庭園デザイナー石原和幸のオフィシャルWEBサイト。世界最古にして最も権威がある「英国チェルシーフラワーショー」にて、これまでに合計11個のゴールドメダルを獲得。エリザベス女王からも“緑の魔術師”と称えられ、世界に認められた豊かなデザイン性と確かな施工技術力で、これまで数々の作品を生み出してまいりました。壁面緑化やお庭、...

店内模様

2階フロアは貸しギャラリーとなっています。さまざまな展示イベントが開催されています。(2021年8月24日(火)~10月8日(金)まで2階ギャラリーは新型コロナウイルス感染拡大防止の為、休館中)

ギャラリーの様子①
ギャラリーの様子②

3、4階フロアは貸し会議室となっています。3つのレンタルスペースが用意されています。

音響やミニキッチン等を備えた部屋は、セミナーやミーティングだけでなく、カルチャースクールや懇親会の場としても利用されているそうです。

貸しスペース・レンタルスペース | 【公式】ショップ&ギャラリー サムシング
2016/2/2鹿児島市 天文館本通りにShop & Gallery SOMETHINGがOPEN!サムシングビルは、貸しギャラリー・ギャラリーショップの他に3つのレンタルスペースをご用意。お手頃料金で ご提供しています。貸し会議室や展示室などもございます。

基本情報

住所:鹿児島市東千石町11-14-2

TEL:099-294-9755

営業時間:11:00〜18:00(不定休)

HPより抜粋

Twitter:@ShopGallerySOM1

Instagram:gallerysomething

Facebook : https://www.facebook.com/gallery.something/

LINE : https://line.me/R/ti/p/%40394azsme

Youtube:shop&gallery SOMETHING

shop&gallery SOMETHING 5th Anniversary Online Art「STORY」

shop&gallery SOMETHINGのはじまり

ーー(インタビュアー・ちゃんびい)それではあらためまして、今回インタビューさせていただくのは、「shop&gallery SOMETHING」のマネージャーである塚田悠佑さん(以下、塚田マネ)です。本日はよろしくお願いします。

塚田マネ・よろしくお願いします。こういったインタビューは初めてです。ありがとうございます。

ーーこちらこそ、ご連絡くださってありがとうございます。

すぐDM送っちゃうんですよね(笑)

SOMETHING マネージャーの塚田さん

ーーありがたい限りです(笑) 今回は、前編で、SOMETHINGの紹介、塚田さんと鹿児島の作家さんたちとの関わりについてお伺いさせていただきます。後編で、塚田さん個人について、お伺いできたらと思っています。

ではさっそく、サムシングを経営するに至った経緯をお聞かせいただけますか。

SOMETHINGのオーナーが、ガーデンや植物にとても興味のある方なんです。その好きが高じてか、阿久根にも『農園ガーデン空』という、花や植物をメインにあつかった観光施設があるんですね。

【公式】農園ガーデン空|ひみつの花園・コモレビ農園・テラスカフェ空・ここマルシェ
鹿児島県阿久根市にある観光農園「農園ガーデン空」の公式ページです。季節のガーデン散策と果樹やハーブの収穫体験やいちご狩りを楽しめる観光農園です。

そこに、庭園デザイナーの石原和幸さんのプロデュースした一角があるんです。そういった関係もあり、SOMETHINGの壁面も「壁面緑化」という手法を用いて、石原さんがデザインしてくださりました。「少しでも植物が目に入る建物になれば」という私たちの意向が込められています。天文館は田舎の方に比べると、あまり植物を見かける機会もそこまで多くはないという点と、お花には癒しの効果もありますので。この外観は、SOMETHINGを見つけてもらうための良い目印になっているのかな、と思います。

(エヌ)『農園ガーデン空』さんって、いちご狩りをしているところですよね。

そうですね、いちご狩りは12月後半〜5月上旬まで営業しております。小さなお子さん、若い方からご年配の方まで人気です。

ーーSOMETHINGのはじまりは、オーナーさんのご意向が強いんですか?

そうですね。オーナー自身が所蔵している絵画を館内の壁やレンタルスペース内に飾ったり。あとは、音楽の好きな方だったので、オーディオにもこだわっています。仕事をしながらジャズをかけるなど、大人の楽しみというか……「落ち着いた空間になるように」という、オーナーの意向が反映されていますね。

ーーオーナーというのは、ケイオーグループの代表の方ですよね?

代表になりますね。

会社概要 | ケイオーグループ | 鹿児島・福岡 カフェ・ホテル等運営
ケイオーグループ(ケイオー開発株式会社、株式会社ケイオーホテル企画、野村物産、コモレビ農園、株式会社三京)の会社概要を掲載しております。

※SOMETHINGはホテルや観光施設の運営を手掛けるケイオーグループの一事業でもあるのです。

塚田マネージャーとSOMETHING

塚田マネ・私は、SOMETHINGのオープン当初から携わっているわけではないんです。会社の運営するビジネスホテルに勤務していました。今はなくなりましたが、もともと福岡と関西にも系列のホテルがあって、私は関西で勤務していました。ただ、そのホテルを、5年ほど前、売却することになりまして。転勤で、本店のある九州・鹿児島に来ることになったんです。

関西時代をふくめると、ホテルのフロントで12~13年、夜勤の仕事をしていたことになります。夕方5時に出勤して翌朝10時に終わる……なかなか長い時間、働いていましたね(笑)

ーーちゃんびい&エヌ それは長いですね……

ただ、けっこう楽しくて。一日の勤務時間は長いんですけど、合間に、仮眠をとる休憩もありました。朝仕事が終わったあと、夜勤の男性スタッフといっしょにご飯を食べに行ったり。

そして、その日は、丸1日休みなんですよね。さらにその次の日も休みの場合もありますし、仕事があったとしても、出勤は夕方の5時。時間が空くんです。だから、自由に過ごせる時間は多かった。9〜17時勤務の方のアフター5と比べると、長いんですよ。午前10時に上がって、次の出勤は翌日の午後5時なので……まぁ、眠いんですけど(笑)

ーーどうしても眠くはなりますよね。

……基本的には楽しかったです。接客業が好きで、「お客様に喜んでほしい」という気持ちはずっとありました。お客様が笑顔になってくださったりして、仕事にやりがいは感じていました。

今になって振り返ってみたら、ホテルでもイベントをたくさんやってたんですよね。ゴールデンウィークには小さなお子さんにお菓子をプレゼントしたり、バレンタインにはフロントでチョコレートを配ったり、季節的なイベントはめちゃくちゃ張り切ってやっていました。普通、フロントスタッフってそういうことをやりたがらないんですけど、私は「やりましょうよー!」って声をかけていました。

そういった過去の経験も、SOMETHINGの運営に繋がっているのかもしれないですね。もともと、お祭りが好きというか。ホテルの仕事って、やることが決まっているんです。「何時に何をどうする」とか。時間ごとにきっちりと業務が決められている。もちろん、それも素晴らしい仕事で、やりがいを感じていたんですけど、徐々に、自発的に考えたことをすぐその場でやるようになり……たとえば、宿泊プランを考えるとか。考えるのが楽しくて、どんどんやりたくなって。

だからこそ、「夕方5時に出社して翌朝10時に帰宅する」というルーティンから抜け出したい。それで、今の会社をやめようと思ったんです。

ーーそれはおいくつぐらいの頃ですか?

今、38歳で、そうですね、34歳の頃ですね。10年以上やっていて、楽しかったんですけど、自分で考えて動いていけるような仕事をやってみたいなと思いました。

それで、退職について、上司に相談したところ、「せっかく10年以上培ってきたものもあるし、ビジネスホテルじゃない、別の部署に移ったら」とおっしゃっていただきました。その時は、他部門に行きたい気持ちも、あんまりなかったです。おこがましいというか。

で、2016年頃から、ホテルでインバウンド(訪日外国人旅行)事業に注力していました。その頃って、外国人観光客の方が増えていたじゃないですか。

「アニメとかイラストといった日本の文化を、観光ガーデンやビジネスホテルに取り入れて、外国人を受け入れていきたい」というプロジェクトがあったんです。若手作家さんと交流を増やし、鹿児島のARTを盛り上げていきたい。イラスト関連を盛り上げていきたい。ガーデンでも、アート関連を取り入れていきたい。そういう新規事業に、オーナーや会社が、力を入れていた頃だったんです。

それが、ちょうど3年くらい前。で、私が、そこの担当というかたちで、SOMETHINGにがっつりと入ることになった。ただ、入ってはみたものの、右も左もわからず(笑)

ーーホテル業からいきなりギャラリーの仕事をするわけですもんね。

そうなんですよ(笑)

最初の展示

塚田マネ・ある時、SOMETHINGの店頭のアーケードに、鹿児島のクリエイターの方が出店するイベントがあったんです。そこで偶然にも、SOMETHINGの前で展示をしていたのが、まむねむこさん、という、鹿児島のクリエイターの方でした。

「何かの縁だろう」ということで、観に行ったオーナーがお声掛けをして、まむねむこさんの名刺をいただきました。そしてオーナーから、「この方に声をかけてみたらどうか」という話がありました。私も、鹿児島のクリエイターの方と、横のつながりが一切なかったので、コンタクトをとりました。

その方の個展を、2019年の6月に企画させていただきました。それが、私の携わったはじめてのイベントだったんですよね。そこから、私にとってのSOMETHING主催ギャラリー展示企画が始まりました。

当時のフライヤー

SOMETHING自体は、2016年にオープンして、ギャラリーも貸しギャラリーとして運営していたんですが、私が携わるようになったのは2019年の春、4月からですね。

(エヌ)塚田さんにとっては、「展示をする」という経験がはじめてだったと思います。展示の方法とか、最初はいかがでしたか? 私のような初心者には難しそうで……絵の角度とか位置とか。

今まで担当していたスタッフから引き継ぎを受け、基礎となる部分は教えて頂きました。
そして、基本的には、展示をされる作家様のご希望をお伺いしながら、フォローといった形で入らせて頂きます。

基本的なスタンスは、ビジネスホテルで勤務していた時から変わらず「楽しく仕事する」という気持ちで。同時にお客様にも喜んで頂きたいので、いろいろとイメージをふくらませながら準備を進めていましたね。

まむねむこさんの最初の展示の時は、「若手作家さんを応援していきたい」というテーマと、「自社のガーデンをPRしていきたい」というコンセプトに忠実に則って、あとは作家様といっしょに空間を作り上げていきました。
そして、開催初日が近づくにつれ、このイベントをたくさんの方に知って頂きたいと強く思いました。

クリエイター皆さんの助けを得ながら

塚田マネ・だから、「人を呼ぶにはどうしよう」と考えた時も、作家様から「『かごしま文化情報センター』のWEBサイトなら、無料でイベントのスケジュールを登録できる」と教えてもらいました。「鹿児島のクリエイターとか、展示イベントに関心のある方が観ているサイトなので、登録した方がいいですよ」と。

かごしま文化情報センター(KCIC)
新型コロナウイルス感染症拡大による、県独自の「緊急事態宣言」の発令を受け、令和3年8月のランチタイムコンサートは、開催を中止いたします。ご理解いただきますようお願いいたします。 9月以降のコンサートの実施については、決定次第お知らせいたします。

あと、「アニメとかARTが好きな方は、SNSの中でも特にTwitterを見られている方、多いですよ」というのも教えてもらって。当時、SOMETHINGのSNSはFacebookのアカウントのみで、ほとんど更新もしておりませんでした。

なので、「Twitterをやった方がいいですよ」とクリエイターの方々に教わったら、すぐに「やります」と(笑)。あとは、「ART・PORTE」という、鹿児島のアート業界を盛り上げるための活動をしながら、神話画家として作品を制作している古賀星羅さんという方がいらっしゃるんですけど、そういった方からも、作家様を紹介いただきました。

やっぱり、TwitterとかInstagram、YoutubeみたいなSNSって、多くの人が観ているじゃないですか。それからは、ほぼ毎日Twitterも更新していて、もうすぐフォロワーも1000人に到達する勢いなんです。増やしていこう、と強く意識はしていなかったんですけど、達成感がありますよね。感謝の気持ちも込めて、1000人を超えたときには、記念画像と共に祝福できたらと思っております。

2019年の春以降、SOMETHINGや農園ガーデン空のイベント関連で出会った作家様・お客様とのご縁を大切にしていきたいですね。周辺の美術館、ギャラリーさんとも徐々に交流が生まれ、「2施設で何か一緒の展示イベントが出来たらいいね」というお話もありました。

この2年間で、SOMETHING主催企画展のご案内DMをずっと取っています。20枚くらいあるんです。それを見たら、歴史を振り返ることができる。

過去に行われた展示のDMはがき

最初の頃のお客様の反応は、「SOMETHINGってどこ?」という感じでした。そもそも場所がわからない。「展示やりますから来てください~」ってビラを配っても、「天文館にギャラリーがあったの?」と言われるので、まずは自分たちのギャラリーを知ってもらうところからでした。

それまでは、今ほど近隣の施設さんへイベントDMハガキを配ったり、SNSでの発信も今ほど積極的にはしてこなかったので。もちろん、公式HPはありましたし、予約は常時受け付けていましたけど。

だから、まずはSOMETHINGを知っていただくことからでした。現状の認知度合を冷静に把握できました。

あと、作家様が非常に優しかったです。野の花さんという方は、ご自身のインスタグラムアカウントにて、インスタライブの生配信でSOMETHINGの場所を説明してくださったり、ことうのぞみさんというクリエイターの方は、SOMETHINGの周辺マップを作ってくださったり。今も無料で配布しています。

ことうのぞみさんの制作したSOMETHINGの周辺マップ

ーー自主的に協力してくださるってすごいですよね。

作家様にお力添えをいただいているというか。本当にありがたいです。おかげ様で、当時と比較するとSOMETHINGの認知度も上がってきているのかなと思います。県外(宮崎県)から見に来て下さるリピーター様もいらっしゃって、ご来場者数もイベントごとに少しずつ増えております。

お客様やクリエイターの皆様、周りの方への感謝の気持ちが本当に大きいです。

コロナ禍の運営について

塚田マネ・どの企業様も壁にぶつかっていると思うんですけど、2020年の3月ごろに、コロナの影響をもろに受けまして。

ーー営業の自粛要請があった頃ですよね。

ゴールデンウィークの頃は、営業もしていませんでした。鹿児島だと、仙厳園が臨時休業するなど、スピーディーに動いている印象がありました。うちもそれに従って休業していました。企画展も決まってはいたんですど……。

サムシングが主催するギャラリー展示イベントは、大体開催の4ヵ月前~半年前にお客様へお声掛けをしております。今(7月)で言えば、冬の展示に向けてお声かけをしている状況なんです。去年の4月は、夏、秋の企画が水面下で進んでいる段階で休業要請が出たので、イベントも軒並み休止せざるを得ない状況になりました。

まあ、しょうがないと言えばしょうがないんですけどね。休業するにあたって、そのとき行っていた展示は終了しました。それ以降に決まっていたイベントについては、3月、4月の段階では開催できない状況でした。いつ始められるのかさえ検討がつかない状況で、お先真っ暗な感じになりました。

でも、幸いなことに、自粛期間も5月末には解除されて状況は変わってきました。そこで、SOMETHINGとしては、「過去に展示された作品でも構いませんので、5月31日から急遽開催する展示会に参加できる方はいらっしゃいませんか?」と当時交流のあった作家様数名にメールでお声掛けしたところ、「参加可能です。」という方が何名かいらっしゃって。それが去年の夏に急遽決まった「ココロのスキマに彩りを」というタイトルの展示会だったんです。

『ココロのスキマに彩りを』展示 紹介Movie
企画展の紹介映像

コロナの時代の展示ですけれども、アート作品を見て、少しでも元気になってもらったり、リフレッシュいただけたら。SOMETHING主催企画展は、ずっと私がイベントタイトルを決めていて、今回は急遽決まったものだったのでタイトル無しでいこうかなと思っていたところ、出展者のさくらもちさんから、「”ココロのスキマに彩りを”というタイトルはいかがでしょうか?」というご提案がありました。いいタイトルだなぁと思って、即採用となりました。

2020年6月、その展示をしてからずっと、「ココロのスキマに彩りを」というワードは、私の中で展示を企画する上でのテーマとなっております。足を運んでくださる方に、癒しというか、前向きになれるようなものをちょっとでもお届けできたらなぁ、と。それはコロナ禍で、より意識して取り組むようになりましたね。

ただ、そこからしばらくはギャラリー展示のご来場者数もレンタルスペースの売上も回復するには時間がかかりました。

ーーどうしてもそうなってしまいますよね。

特に貸会議室ですね。大きな打撃を受けています。今は、zoomなど、オンライン会議のツールも浸透してますし。会議室に10~15人が集まらなくても「ノートパソコンでzoomを開けば、会議ができてしまう」という時代になりましたからね。

ここ(本日のインタビューはSOMETHINGの会議室の一室で行われました)は幸いにも少人数向けです。「面接に使いたいので貸してください」という要望もあり、稼働率が良いんですけど、15~20人向けのレンタルスペースはほとんど埋まらない状況が続きました。厳しさを肌で感じながら、それでも消毒とか換気とか、アクリル板設置で、お客様に少しでも安心して使っていただけたらなぁと思っております。

横長の机の席に座れる人数を3名から2名に減らし、換気を行い、withコロナに則った形での運営に変えていきました。withコロナに則った形での運営に変えていきました。2階ギャラリーに関しては、お客様目線で「会場が密になっていないか不安」というお気持ちもあると思いました。

なので、あらかじめ、SOMETHINGの公式ホームぺージには、ギャラリーの滞在人数を3段階で表示しています。これから足を運ぶ人の気持ちを和らげられるような取り組みをしていきたいと思っています。

https://prime-con.jp/kag-plaza/congestion/realtime/13403/

(SOMETHINGのホームページに、3密回避ツールとしてギャラリー滞在状況を確認できるページがあります)

コロナ前とコロナ後では、イベントに対する考え方も、だいぶ変わってきました。コロナ前は、お客様が「この作品がよかったです」「楽しかったです」などの感想を自由に書き込めるノートを設置していたんですけど、ペンとかノートは不特定多数の人が触るので、やめました。そういった細かい部分での改善改良を積み重ねていき、地道に営業を続けてきた一年でしたね。

(エヌ)来場者ツール、すごいですね。ホテルの頃の経験を活かして、ギャラリーをより良くしているのが塚田マネージャーという人なんですね。

SOMETHINGの事がすごく好きで。自分が休みの日も気になって気づけば店舗へ電話をしていたり(笑)。楽しみながら、仕事ができていることに感謝ですね。

(エヌ)なるほど。ちなみに、作家さんとのやり取りってどういうかたちで行われるんですか?実際に会って会議とかも……?

基本はメールが多いですね。たまに、出展者様数名でグループLINEを作り、そこで情報交換等も行っております。

なので、今はコロナ禍ですし、直接お会いして打ち合わせや会議といった事は多くはないですね。もちろん、作家様から要望があればお応え致します。日々、やり取りしていて感じることは本当に、鹿児島のクリエイターさんが良い人ばかりということなんです。

ーーそこについては塚田さんの話から強く伝わってきます。

私がこの2~3年の間、SOMETHINGのイベントを楽しみながらもコンスタントにできているのも、鹿児島のクリエイターの方が、本当に親身になってよくしてくれているからなんです。

オンラインショップの運営も

塚田マネ・コロナ禍で通販サイトにも注力したいなと考えています。作家様の活動を見ていると、鹿児島だけでなく、関西や関東方面にも作品を送って、県外のギャラリーで委託展示の活動をされている作家様もいらっしゃいます。鹿児島県内での展示会に関しても、毎年開催されているイベントが中止や延期になっている状況なので、県外展示に注目されている方が増えているのかもしれません。

shop&gallery SOMETHING Online Store powered by BASE
 shop&gallery SOMETHINGの通販サイトへようこそ♪当サイトは、shop&gallery SOMETHINGで現在取り扱っている鹿児島の絵描き作家さんオリジナルポストカードや過去にギャラリー展示イベントとして開催した際に販売したオリジナルグッズ、ここでしか手に入らない限定グッズを取り扱っております。今...

作家様のグッズを鹿児島でしか買えないとなると、もったいないですよね。通販サイトを立ち上げてしまえば、全国どこからでも注文が出来ますし、鹿児島の作家様の力にちょっとでもなれるかな、と思っています。

1年前に立ち上げ、今では、北は北海道から注文が入っている状況です。関東からも。コロナ禍がいつまで続くか分からないので、通販はこれからどんどん充実させていきたいなと思っています。作品をどこにいても購入できるような環境は、作家様にもメリットがあると思いますので。

すみませんね、私だけがすごいぺらぺらしゃべっちゃって(笑)

(エヌ)打ち合わせ時にも感じたんですけど、SOMETHINGに賭ける熱量がすごいですよね(笑)

ーーありがとうございます、いろんな情報をいただいて。

ギャラリーの存在意義

塚田マネ・日ごろ、ギャラリーや展示イベントを企画するにあたって、作家様とメールのやり取りを行わせていただいています。この2年間で、私が一番印象に残っているやり取りを紹介させていただきます。仕事中だったんですけど、泣きそうになりました。

みずもとみほさんという、広告関連の仕事でイラストを描かれていて……実際にお客様に見てもらって直接感想をもらうことはあまりなかったみたいなんです。

それで、ちょっと許可をいただいたので、メールをお見せしますね。

元々、私は10年以上一人で自己満足のために絵を描き続けていた人で、人に作品を見せたりお仕事をいただくように

なったのは、ここ5年くらいのことなのです。

広告の仕事は代理店経由なので、直接依頼者様や見て下さる方とお話したり感想をいただくことはほとんど無いので、展示をさせていただいたり、塚田さんとお話をしていると

「私の作品は人に届いているんだな、絵を通して人様のお役に立てているんだな」と実感できて、とても嬉しく励みになります。いつもお声掛けいただいて有難うございます。

みずもと みほ様のメールより抜粋

※みずもと みほ様https://twitter.com/miho_art1

この日塚田さんの着ていたシャツも、5周年記念企画ギャラリー展示イベント「Story」にて、みずもとみほさんがデザインされたもの。

ーー自分の仕事に対してこのように言ってもらえると、ひとつの達成感がありますね。

「楽しくイベントを作っていきたい」という漠然とした思いでスタートしたんですけど、参加者の方も、お客様の感想、声がすごく励みになっている。それをダイレクトに感じられるのが、展示イベントの良いところなんですよね。

最初は気づけていなかったんですけど、イベントを重ねて参加者の方と話をさせていただく中で、思いました。展示の良さは、絵を見て心が動く瞬間にあるということ。一瞬で感動する、心がときめく、そんな瞬間があるんですよね。

参加者の方がギャラリーに立ち、お客様と感想を共有したり、「ここにこだわって描いたんです」とか話したり、それって展示イベントじゃないとできないんですよね。そこが魅力だと思うんです。作家様が、お客様とコミュニケーションを取れる場所でもある。「本当に素敵な空間なんだな」と思っています。

(エヌ) 私自身、ギャラリーや美術館で絵を見て、「どういう人が描いているんだろう」と思うことがよくあります。作家の方がいないとそこで終わってしまうんですけど、実際にいらっしゃると「どういう気持ちで描いたんですか?」と質問ができて、楽しいですよね。

より楽しめるんですよね。そして私自身、実際に展示作品を見て、エネルギーをもらえた経験がありますし。ARTの魅力をこれからも発信していけたらと思っております。

今年の夏は、期間限定で自社施設「農園ガーデン空」で作っている国産レモンを使った「レモン水」を、ギャラリーご来場者様へウェルカムドリンクとしてサービス致しました。これからもSOMETHINGを訪れて下さった方へ阿久根にある自社農園を知って頂くきっかけを作っていけたらと考えております。

ウェルカムドリンク

実は2020年の冬頃から、「SOMETHINGのレンタルスペースとギャラリーを全部貸し切った周年イベントを行いたい」と計画しておりまして。2021年2月、「SOMETHINGオープン5周年記念企画『STORY』」として実現したのですが、とても印象深い、私の中で大切なイベントとなりました。

これから先も10年、20年と作家様とのご縁を大切にしながら、近隣の施設の方々と一緒に鹿児島を盛り上げていけたらと、日々勉強中です。

ーー濃厚な話をありがとうございます。

(エヌ)展示を作っている方と話す機会はめったにないので、貴重な体験でした。それだけの熱量を知ると、足を運ぶ側の気持ちも変わってくるような気がします。少なくとも私は、そういう視点も入れて見ていくことになりそうです。

(後編に続く)

ご紹介いただいた作家の方々

今回インタビューに登場された作家さんの紹介を簡単にさせていただきます。※登場順に掲載しております。

まむねむこさんー地域密着型イラストレーター

Instagram:mamu_nemuko

古賀星羅さんー神話画家、ART・PORTE代表

Instagram:seira.jiyuusou

ART・PORTE公式HP:

ART・PORTE
鹿児島にゆかりのある、あらゆるジャンルのアーティスト・クリエイターを紹介 また、ギャラリーなどのスポットやイベントも紹介致します。

野の花さんー即興画家

HP:

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Instagram:nonisakuhana_artbynonoka

ことうのぞみさんー絵本作家、イラストレーター

Instagram:cototoc

著作:

きょうりゅうのもり – いしだえほん

さくらもちさんー画家・イラストレーター

Instagram:skrmt56565

みずもとみほさんーイラストレーター、広告漫画家

Twitter:@miho_art1

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